一九一八年一一月に終結したとされる大戦。だが、一連の講和条約は諸問題を解決できず、各地で革命戦争、内戦、民族紛争として引き継がれ、大戦は「未完の戦争」として「次なる戦争」を用意した。アメリカの覇権、社会主義国家ソ連の出現、その狭間で統合を模索するヨーロッパ、ナショナリズムの勃興……断絶と継続の相が交錯する中で、現代世界の枠組は作られた。シリーズ全体の人名索引を収録。

遺産 (現代の起点 第一次世界大戦 第4巻)
山室 信一 (編集), 岡田 暁生 (編集), 小関 隆 (編集), 藤原 辰史 (編集)
岩波書店
体裁:A5 ・上製・カバー・302頁
定価:本体3,700円+税
ISBN-10:4000287141
ISBN-13:978-4000287142