天皇が国家の頂点に立った近代、天皇制は人びとにどのように受け入れられていったのか。 社会における受容のありよう、権威を高めていった顕彰という行為の具体的検証を通して、天皇不在の社会へ天皇制が浸透していく過程を描き出す。 明治維新から戦後まで、現代の象徴天皇制へとつながる近代天皇制を、「社会」をキーワードに検討する意欲作。 近代天皇制と社会 思文閣 編者:高木Read More →

小中学校で毎日のように口にしてきた給食。楽しかったという人も、苦痛の時間だったという人もいるはず。子どもの味覚に対する権力行使の側面と、未来へ命をつなぎ新しい教育を模索する側面。給食は、明暗二面が交錯する「舞台」である。貧困、災害、運動、教育、世界という五つの視角から知られざる歴史に迫り、今後の可能性を探る。 給食の歴史 (岩波新書) 著者:藤原 辰史 岩波Read More →

トラウマという概念がどのような歴史的経緯を経て成立したのか、また、それが文化、社会的にどのように理解され、表現されてきたのか。さらに、トラウマを典型とする社会的苦悩が宗教や文化的実践においてどのように克服されてきたのかを、文化人類学をはじめとする人文・社会科学的な視点から、多角的かつ総合的に考察する。 トラウマを生きる 京都大学学術出版会 編者:田中 雅一・Read More →

術数学とは何か? 中国思想史、科学史の新たな地平を切り拓く! 科学と迷信が峻別されない時代において、その境界領域にはどのような思考が発揮されていたのか――自然科学の諸分野が『易』を中核とする占術と複合した中特有の学問「術数学」。先秦に「方術」と呼ばれた自然探究の学問が、漢代思想革命を経て「術数学」へと変容する過程を描きながら、自然の摂理にもとづく社会のあり方Read More →

本書は、林巳奈夫(京都大名誉教授、1925-2006)が晩年に取組んだ未刊の論集計画を忠実に引き継ぎ、新たに解題を附して刊行するものである。文字資料の解読と遺物・図像類の考証から、中国古代の国家、社会制度の詳悉な析出を試みる。編集・解題は岡村秀典。 中国古代車馬研究 臨川書店 著者:林巳奈夫 編者:岡村秀典 定価:本体18,000円+税 判型・ページ数:菊判Read More →

「宗教とは何か?」と問うとき、それがあまりに巨大で多様性を帯びたものであることに気がつくでしょう。本書では、これまでの宗教学では捉えきることができなかった/光を当てられてこなかった日本宗教史の重要トピックについて、キーワード集という形をとって紹介しています。こうしたキーワードが呼び水となり、新たな議論や研究が生まれることで、宗教史そのものをアップデートしていRead More →

暴力、セクシュアリティ、宗教実践、モノなど、一貫して近代理性と対立するテーマに挑み続けてきた著者が、「誘惑」に導かれて新たな領野を拓く。共鳴するコンタクト・ゾーンと身体世界を探究し、全体化に抗する文化人類学を提唱する渾身の力作。 誘惑する文化人類学―コンタクト・ゾーンの世界へ 世界思想社 著:田中雅一 定価:本体3,800円+税 判型・ページ数:A5・336Read More →

1910年代~1920年代に現れた大きな転換期「大正」。その元号と重なるように日本・世界が動き出した。第一次世界大戦と大恐慌によって世界の各地域が同期化する一方、同じうねりに巻き込まれつつ日本では関東大震災が「足下」を崩壊させる。都市化の進行や人々の意識の変化は、明治に始まったいわば「官製の近代化」とは質の違う近代を歩み始めたのではないか。民に焦点を合わせるRead More →

「一九六八年の革命は勝利し続けている」とは何を意味するのか。ニューレフトの諸潮流を丹念にあとづけた批評家の主著、増補文庫化!解説:王寺賢太。 増補 革命的な、あまりに革命的な─「1968年の革命」史論 筑摩書房 絓秀実 著 シリーズ:ちくま学芸文庫 定価:本体1,500円+税 判型:文庫判 ページ数:560 ISBN:978-4-480-098Read More →