小学校のプールで失われた命。なぜ、どうして、事故は起きてしまったのか。受容と忘却の圧力に抗い、「その時」に迫ろうとする両親と同行者たちの苦悩と行動。そこから浮かびあがる学校や行政の姿。同行者の一人として出来事にかかわった文化人類学者が、多声的な語りから亡き人とともに生きることの意味と可能性を考える。 遠い声をさがして 学校事故をめぐる〈同行者〉たちの記録 著Read More →

言葉は思考の拠り所であり、思考と表現に影響を及ぼす―― 南北朝隋唐から北宋にかけての仏教思想の根幹にかかわる五十の漢語を取り上げ、漢語における伝統的語義解釈と、原典におけるその語の意味と用例とを対比させ、中国・インド双方から二重の意味を付与された漢字仏教語の価値を究明する。漢語をベースとした仏典解釈は、インド本来の何を継承し、中国独自にどう展開したのか。語源Read More →

玄奘の出立から慧超の旅を経て、悟空の帰京まで―― その勢力を西へ拡大した唐と、東へ伸長したアラブ・ムスリム。最新の考古学、貨幣学、言語学史料の研究成果を手がかりに、7-8世紀中央アジアにおける東西ユーラシアの衝突・交流・融合の歴史を描き出す。舞台はパミールの西、境界を越えて旅した者達の足跡を追う! イスラームの東・中華の西 七~八世紀の中央アジアを巡って 著Read More →

身体の向こうのあなたと私を感じる旅へ 官能=感応の共同体への誘い 他者やものとの触れ合いと結びつき、愛着と相互侵犯。その経験を通して、私たちの日常感覚はときに異化され、解放される。身体の物理的な境界を超えた、世界への感応と共振を描き出す官能の人類学 本書全体を通して描き出されるのは、個々の身体の物理的な境界を超え、世界と感応し合い、共振し合う圧倒的に豊かな身Read More →

複雑多様な知のダイナミズム 3~8世紀、中国中古時期は治乱興亡の時代環境を背景に学術が展開した時代であった。 儒仏道・目録学・注釈学・国家権力・地域性に着目して、中古学術の諸問題を多角的に分析する。 中国中古の学術と社会 著者:古勝 隆一 出版社:法藏館 体裁:A5・406ページ 定価:本体5,000円+税 ISBN:9784831877529Read More →

「人間にかかわることすべて」を捉え、人々の歴史から世界を編みなおす。野心的な共同研究への誘い。 民俗学入門 著者:菊地 暁 出版社:岩波書店 体裁:新書 ・ 252頁 定価:968円 ISBN:9784004319108Read More →

歴史書からは十分に伝わってこない古代人の姿と彼らの日常生活。簡牘に記された「喜」という人物の生涯を軸として、古代社会を構成した市井の人々の姿をいきいきと描き出す。出土資料から見えてくるのは、歴史書に記された傑出した人物ではない、従来知りようのなかった基層社会を生きた古代人の姿である。 ある地方官吏の生涯――木簡が語る中国古代人の日常生活 (京大人文研東方学叢Read More →

2021年3月に刊行された『フーコー研究』(岩波書店)をめぐって、3月末に京都大学人文科学研究所主催で開催されたシンポジウム「狂い咲く、フーコー」の4時間半にわたる議論に、各発言者が加筆。400名にも及ぶ聴講者を集めたオンライン・シンポジウムの全記録。 20世紀フランス現代思想の代表的知識人ミシェル・フーコー。その新たな研究が日本発ではじまっている。京都大学Read More →

機動性を求めた戦車からステイタスシンボルとしての車馬へ、やがて貴族制の成立とともに遅鈍な牛車に乗りかえる――先史時代から魏晋南北朝時代まで、社会の発展に車はどのように寄与してきたのか。林巳奈夫『中国古代車馬研究』(2018)収録の原論文から半世紀、陸続と発表されてきた考古学調査と研究成果を集大成する。一国史の議論に閉ざされている古代日本の牛車にも目を向けた意Read More →