近代は「未開」のモノ崇拝を「フェティシズム」と呼んで切断した。それが,近代社会に刻印されたモノの呪いの始まりであった――。モノをめぐる固着した植民地的関係の相対化を図りながら,「信仰」「蒐集」をキーワードに,領域と地域を軽やかに越境するモノの呪力に迫る。ヒトと身体とモノの目くるめく交歓を描くシリーズ第2巻。

越境するモノ (フェティシズム研究 第 2巻)
京都大学学術出版会
著者:田中 雅一 編
判型・ページ数:A5上製・510頁
定価:4,800円(税別)
ISBN:978-4876989508