言葉は思考の拠り所であり、思考と表現に影響を及ぼす――

南北朝隋唐から北宋にかけての仏教思想の根幹にかかわる五十の漢語を取り上げ、漢語における伝統的語義解釈と、原典におけるその語の意味と用例とを対比させ、中国・インド双方から二重の意味を付与された漢字仏教語の価値を究明する。漢語をベースとした仏典解釈は、インド本来の何を継承し、中国独自にどう展開したのか。語源探しや起源探しと袂を分かち、漢語文化圏における仏教受容史を解き明かす。

仏教漢語 語義解釈 漢字で深める仏教理解
著者:船山 徹
出版社:臨川書店
体裁:四六判上製・372頁
定価:税込3,960円(本体3,600円+税)
ISBN:978-4-653-04516-8