「病気」の向こう側にあるもの。

科学者たちは顕微鏡のなかの小さな生きものを、どのように病原菌としてとらえたのか。
近代は病いについていかなる言葉で語ってきたか。微生物の発見。ワインの味。臨床医学の誕生。
エイズとその隠喩。「らい」と戦後日本。疲弊と回復――。
病いとその表象の向こう側にある、生きているわたしたちの歴史。

病む、生きる、身体の歴史 ―近代病理学の哲学―
著者:田中 祐理子
青土社
体裁:四六判 336ページ
定価:本体2600円+税
ISBN:978-4-7917-7168-4