11月30日(金)18:00~、フランス極東学院京都支部にて、北白川EFEOサロン2018-2019「日本における宗教と民衆への教え(16~19世紀)」が開催されます。講演者:鈴木堅弘(京都精華大学)。使用言語:日本語。要事前申し込み:efeo.kyoto[at]gmail.com([at]を@に変えてご送信ください)あるいは 075-701-0882まで。

「地獄絵」(hellpicture)は世界のさまざまな場所に存在するが、日本ほど多彩な地獄イメージを描いてきた国はない。本発表では「なぜ日本において地獄絵が数多く描かれたか?」に着目し、その理由を〈芸能民の唱導活動〉〈後戸の建築構造〉〈村落社会の境界性〉の三点から解き明かす。またこの三点は、日本の仏教観と密接な関わりをもちとくに仏教の世俗化がもたらした民間信仰とのつながりが重要な焦点となる。なお、日本の地獄絵は江戸時代(17世紀-18世紀)に多く描かれたことから、その時代の地獄絵を取り上げ、それらが江戸期の都市空間や村落社会のなかでどのような機能を有してきたのか図像学の手法をもちいて明らかにする。